土木同窓会会長(昭和59年卒) 内海 博

 昨年より続く新型コロナの状況は感染の波を繰り返し,いまだ安心できない日々が続いていますが,会員各位におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。私は,櫻井前会長の後任として幹事会よりご推挙いただき,今年度より土木同窓会長の大役を仰せつかった昭和59年卒の内海と申します。微力ながら,歴史ある同窓会の運営と発展に尽力していく所存ですので,皆様のご支援をお願いいたします。

まずは,同窓会の意義や目的を改めて考えることから始めてみます。会則には「本会は会員相互の連絡および親睦を図ることを目的とする」(第3条)とあります。その第一の活動とも言える同窓会総会および懇親会は,誠に残念ですがコロナの状況を踏まえ,今年度についても中止としたところです。2年連続になります。さすがに来年は大丈夫だろうと思う訳ですが,「会員相互の親睦を図る」方法については,新たなアイディアが必要なのかもしれません。この点は世の中の動きをみて考えていくことになるかと思っています。なお,コミュニケーションの場は総会だけではなく,節目同期会の補助といった取り組みは実施していますので,各地域,各学年での工夫した活動を期待したいと思っています。

同窓会のオフィシャルな目的はこの通りなのですが,この他にも「母校への貢献」という観点があると思われます。わずか数年の在籍だっただけなのに,やはり卒業した学校への思いというものは特別ではないでしょうか。あの時の教えや経験が今の自分のベースを作ってくれた気がします。こうした思いは歳を重ねると強くなるようです。母校の学生への支援については,実は,諸活動の補助という形で長く行われています。私自身,学部3年の時の関東方面の研修のイメージはいまだに心に残っています。40年も前なのに。京浜港を船で案内頂いたのは,確か当時運輸省京浜港工事事務所長の鈴木庄二先輩(36年卒)であったと思います。懇親会でお会いした諸先輩方はおそらく二回りは上のように思いますが,何を話しても笑顔で聞いてもらえる雰囲気がありました。今思えば,お世話いただいたのは同窓会関東支部の皆さま。今も継続して実施して頂いているとのことで,感謝と敬意を表したいと思います。まさしく同窓会のあるべき姿のひとつと思います。

今年3月に櫻井前会長はじめ役員の皆さまが発起人として,「学生へのコロナ支援募金」の呼びかけがなされました。当座は,メール登録された会員へのご案内でしたが,今回,更に広くお願いする運びになっています。「母校への恩返しを何かしたいと常々思っているがきっかけがなくて」と思われている皆さまは少なくないかと思います。是非,ご賛同をお願いしたいと思います。

私が大学を卒業し就職した会社の土木部長は,土木1回生(28年卒)の北松先輩でした。新入社員からすると雲の上の人という印象でしたが,先輩からの「経験したことのないことも対処できるのが本当の技術者」という言葉が今も心に生きています。今,世界のどこかでは地震,津波,風水害といった自然災害が起き,深刻さが増していると言われます。地球に暮らす上で自然の営みと共に生きることは宿命です。ただ,これを極力,災害としないための不断の努力,サステナブルな世界を作ることが求められています。思えば,土木の使命とはこの点ではないでしょうか。将来に向けた希望は,社会性や環境への関心が高いミレニアル世代,Z世代と呼ばれる若手の活躍です。土木そして東北大学という共通項でつながる同窓会。同窓会の枠組みでできることは少ないかもしれませんが,会員各位とは,世代を越えた連携により,これまで経験していない社会課題解決に向けて貢献していければと考えています。志高く,大学で培った技術と土木のマインドを活かして。

(東北電力㈱執行役員水力部長 2021年9月30日)

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